仕事体験談

【大学職員の仕事】大学職員の仕事の醍醐味とは?

今回は、元大学職員の方から「大学職員の仕事の醍醐味」についてです。

大学職員の仕事の醍醐味とは?

今回は一般論として、大学職員の仕事の醍醐味について一筆を執らせて頂きます。
さてこの2018年6月は、史上類を見ないほど、日本国内で大学職員が注目された事件がありました。某私立N大学のアメフト部員による反則行為と、その部活動を指導していたコーチや監督の各種問題行動です。

今回のアメフト部のコーチおよび監督は、職業としては「大学職員」になります。学校法人N大学に職員として雇用されていますので、身分としては職員になります。

ただ、スポーツの指導を行う想定で雇用されていますので、一般的な「事務職員」ではありません。「専門職」的な大学職員であると言えます。

コーチや監督の指導で、部員である学生が危険な反則行為を指示され実行したわけですが、
特徴的だったのは、事件発生後のコーチおよび監督の姿勢や言動、弁明でした。
「学生が勝手にやった、コーチや監督が反則を指示したわけではない、食い違いがあった」というものです。

この弁明に対し、私が感じたことがあります。それは、「このコーチと監督は、教育者ではない」ということです。教育に携わる者の根幹的な姿勢として、「教え子を守る」という重要な考え方があります。

日本全国で、学校教員のブラック労働ぶりが問題になっていますが、そんな過重労働になってしまうのも、教育者は教え子に心血を注ぎこみ過ぎてしまう傾向があるからでしょう。

ではなぜそのような無理をしてしまうのでしょうか。やはり、「教え子の成長を実感できる素晴らしさ」だと思います。自らの指導内容を教え子が吸収し、上達し、結果が出て、できなかったことができるようになっていくのを近くで見ることができるのは、やはり何物にも代えがたい喜びがあります。

学修の指導だけではなく、スポーツ関係の指導の場面においては、特にその傾向が強く、ゆえに教員が頑張りすぎてしまうことが多くありました。その継続が文化となり、過重労働、ブラック部活が形成されてきたと思われます。

さてさて、やっとここで(やっとかよ)本題に入ります。大学職員の仕事の素晴らしさは何か。

それはやはり、「学生の成長を間近で見守ることができる」これに尽きます。

指導はもちろん教員が行いますが、職員でも学生と接点の多い学生課や教務課の職員になると、ことあるごとに学生との接点があります。

例えば、耳にイヤホンを付けながら学生課の窓口にきた学生がいました。本人は何も意識してなかったようですが、その時に対応した同僚の職員は、人と話す際にはイヤホンを外すよう指導をしていました。学生は驚いてイヤホンを外し、しどろもどろになりながらも手続のお願いをしてきました。最初に窓口に来た際は、少し周囲を睨むようなキツい表情をしていた学生でしたが、注意を受けたとたんに目が覚めたような表情を見せていました。

人と話す際にイヤホンを外すのが正しいマナーなのか、職員がそこまでする必要があるのかといった議論についてはここでは割愛します。

しかしながら、私の現在の職場で新卒学生対象の会社説明会をした際、イヤホンを耳に付けたまま受付に来た学生がいました。誰も今まで指導してくれる人がいなかったのかと、残念な気持ちになりました。おそらく、イヤホンを外すという考えすら思い浮かんだことがないのでしょう。

入学当初はとにかくコミュ障で、あいさつや人と話ができなかった学生、態度が非常に悪かったヤンキーのような学生が、大学生活の中で様々な出来事に出合い、友人や先輩後輩、勉学やサークルやアルバイト、恋愛も含めて大人になり、4年後に立派な青年となって、就職先や進路を勝ち取り、凛々しい姿で卒業していく姿は何物にも代えがたい黄金の青春です。

それを応援できる仕事は、素晴らしい仕事であると私は感じています。