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レポートを上手く書くために~文章の見直しと正しい日本語を使おう~

仕事にもよりますが、日常では文章はあまり書かないという人はかなりいると思います。またきちんとした文は、大学入試の小論文という人もいるかもしれません。

日常的に文章を書いていないと、相手に分かりやすく文章を伝えるというのは非常に難しいと思います。

よく文章やライティングの上達は、「色んな本やブログを読め」や「文章を書け」と言われます。ただそれだけではなく、文章が上手になるコツは、まず自分の文章を読み直す事への抵抗感や気持ち悪さを無くす事からではないかと考えています。

そこで体験談として文章を上手になるコツを書いてみます。

文章上達は自分の文章を見直す事への抵抗感を無くす事

子どもの頃から、自分の文章を読み直すという事は非常に苦痛の人はいませんか?。文章や本を読むのは好きだったけど、書く事はあまり得意ではなかったのもあったかと思います。

今まではレポートや卒業論文は何とか出した記憶しかありません。

ただ文章を沢山書き、教員や先輩たちに何度も添削されていく中で慣れたのは、自分の文章を何回も読み直して論理性や文章の確認をする事でした。なんせ、ゼミでは、毎週のレポートや学会に出す論文で何回も文章を読み直す必要に迫られます。

そうすると自分の文章を客観的に読めるようになり、自分の文書を読むという気持ち悪さも薄れていきました。

文章が抵抗なく書けるスタートに立つためには、読み直す事への抵抗感を無くす事ではないのかと思うのです。

文章上達と日本語表記や意味付けの確認

文章を書く際に、いつも悩むのが次の2つです。

  1. 日本語の表記をどうするか
  2. 日本語の意味は合っているか

日本語の表記は、送り仮名だけではなく数字や記述記号まで含まれます。単語の書き方は国語辞典を活用すれば分かりますが、表記については日本語表記についてまとめている本などを図書館で見てみるといいと思います。

いつも日本語で悩んでいます

「校閲ガール」というドラマが、2016年に放映されたのは覚えている方も多いと思います。この校閲、といっても出版社の校閲ではないですが、朝日新聞校閲センターの人たちが書いた本が「いつも日本語で悩んでいます」です。

この本の中では、例えば「早急」の読み方、カタカナ表記や似たような意味の言葉をどう使い分けるか、字源・語源、言葉の意味の変遷がエッセイのように分かりやすく紹介されています。

個人言語と正しい言葉への批判

言葉の使い方について「言葉のもつニュアンスや用法にまで立ち入って正誤」を指摘するケースがSNSで見られます。

例えば「全然」という言葉があります。自分は「全然」は否定表現と結びつくと教わり「全然大丈夫ですよ」という言い方は非常に違和感があります。

では「全然」について日本国語大辞典で意味を調べると次のようになっています。

【一】〔形動タリ〕
余すところのないさま。全くそうであるさま。
【二】〔副〕
(1)残るところなく。すべてにわたって。ことごとく。すっかり。全部。
(2)(下に打消を伴って)ちっとも。少しも。
(3)(口頭語で肯定表現を強める)非常に。
“ぜん‐ぜん【全然】”, 日本国語大辞典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2018-10-30)

また合わせて、日本国語大辞典の「全然」の語誌を見てみると

「全然」は「すべてにわたって」「残るところなく」「全部」というような意味で、【二】(1)(2)のように、もともとは肯定表現にも否定表現にも使うことができた。否定表現との結びつきが強まるのは大正末から昭和にかけてである。”ぜん‐ぜん【全然】”, 日本国語大辞典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2018-10-30)

一定の年齢の人は否定を伴って使う言葉ですが、実は肯定表現にも使っていたことがあるのです。「全然」を否定表現で使用していないからといって、言葉の使い方が違うと批判するものではないのですね。

なお、ある言葉の批判について、正誤の判断基準を個人のニュアンスや感覚でジャッジするのは言語学で「個人言語」(朝日新聞校閲センター:p131)と呼ばれるそうです。

言語は同じ関東県内であっても微妙に違う事があります。その言葉が正しい使い方をしているかどうかは、辞書だけではなく、言葉を発した人の出身や育ち・世代などまで思いを巡らさないといけないのかもしれませんね。