高校生の時は「成績の平均である「評定」が3.5以上だと大学への推薦枠がある」といったありませんでしたか?
でも、大学は成績の平均値の評定ではなく、GPAというものを使うんだよ!
GPAは大学からもらった資料や先輩から聞くけど、いったい何なの?
大学に入ると奨学金や就職活動など、色んな事にGPAが重要になってきます。そこでGPAとは何なのか?、GPAが良かったり悪かったりすると何があるのでしょうか?
大学でのGPAとは何?
GPAとは「Grade Point Average(GPA)」、グレートアベレージポイントの略なんです。GP、つまりGrade Pointの平均値の事を言います。
このGPは成績に対して、つけられるポイントなんです。
大学の成績は5段階評価もあれば、6段階評価もありますが、一般的な成績評価に対してGPはこんな感じでつけられます。
評価 | 評価点 | GP |
S(最優秀) | 90点以上 | 4点 |
A(優秀) | 80~89点 | 3点 |
B(標準) | 70~79点 | 2点 |
C( 可 ) | 60~69点 | 1点 |
D(不可) | 59点以下 | 0点 |
成績は59点以下は、単位を落とした事になるのでGPは0点になっています。そしてGPAはさらにGPは大学の単位を掛けた数の総和で出します。
大学の授業は、単位が決まっているよ。一般的には半期で1科目2単位の事が多いね。
計算式にすると「(履修登録した科目の単位数×GP)の総和/履修科目の総単位数」ですね
例えば、GPAの計算を表で計算してみましょう。こんな感じになります。
授業科目 | 単位数 | 評価 | ポイント(GP) |
大学生活論 | 2単位 | S | 2単位×4=8 |
SNS概論 | 2単位 | C | 2単位×1=2 |
通学演習 | 2単位 | D (不合格) | 2単位×0=0 |
スマホ研究 | 2単位 | A | 2単位×3=6 |
合計 | ①8単位 | ②16 |
これでGPAを出してみるとGPA=②÷①となるので、GPAは2.00となりますね。
大学によって成績の評価が6段階と異なるケースや、GPのつけかたが違うケースがあります。またGPAの計算式を特殊な計算を使う場合があるので、必ず大学から出されている案内を確認してくださいね!
どこを見ていいか分からない人は、入学時にもらえる学生の手引きや履修規程、GPAの規程などを見てみましょう。
GPAの平均値はどれぐらい
GPAは一般的には2.00ぐらいが平均的な数字です。ただ所属する学部によってGPAが高い学部と低い学部があるみたいです。
色んな学部の人のGPAを調べてみると、教育学部や教職免許を取る学部学科はGPAが高い事が多かったです。
GPAは何に使うの?
GPAは大学生活や勉強の至る所で使われます。平均ぐらいなら何もないのですが、高かったり低かったりすると色んな利益があったり、不利益となったりします。
奨学金や学費の無償化
大学で奨学金をもらったり、2019年から制度が始まった学費の無償化でもGPAは使われています。例えばGPAがすごいいいと翌年度の学費を無料とする大学があります。またGPAを頑張って1年であげると報奨金が出る大学もあります。
でもGPAが悪いと、奨学金が打ち切られたり、国の支援で行われている学費の無償化も受けられなくなったりします。この目安としては、全ての学生のGPAの下位25パーセント以下です。
奨学金や学費無償化を受けている人はGPAを落とさないように気を付けないといけないですね。
就職活動での参考
就職活動の時に、GPAを参考とする企業もあります。これは個人の学びの態度や結果を見るためのようです。最近は成績証明書にGPAを載せる大学もあるようですね。
退学勧告や三者面談実施の基準
GPAが1.00以下など、あまりに低いと先生と自分達と保護者とで三者面談をする事もあります。
また1年以上GPAが低いままで、大学から勉強態度の改善の余地がないと判断されると退学勧告を受けてしまう事もあるのです。その為、せめてGPAは2.00ぐらいは目指しましょう。
GPAを上げるにはどうしたらいい?
GPAが低いと、結構やばい事が色々とありますね。それではGPAはどうやってあげればいいのでしょうか?勉強を頑張ればいいのですが、その他にも重要な事は次の3点です。
- 成績を取りやすい授業を履修する
- 履修放棄制度を活用する
先輩に「この授業は取りやすい」「成績の付け方が甘い」といった事を聞くのもいいですし、大学の授業アンケートや色んな報告書に科目ごとの前年度の成績の分布が載っている場合があります。そういうものがあれば、絶対にチェックしましょう!
また大学によっては履修放棄制度があります。これは一度履修してもちょっと違うな、厳しいなと思えば履修を取りやめて、さらにGPAには反映されない制度です。この制度を使えば、GPAを下げる科目=成績が厳しい科目や授業内容が厳しい科目を放棄してGPAをあげることができます。
履修放棄する前に、その科目が卒業の条件となっていないか確認してくださいね。