新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、大学は授業を休講にしたり、遠隔授業やオンラインでの授業に切り替わっています。
そこで気になるのが大学の高額な学費はそのままでいいのか?、授業が教室でできないなら、施設も使っていないし、学費の元がとれていなくて損している気分になりませんか?
そこで学費の返還の求めをしていいのか?色々と考えてみました。
目次
学費とは何か?
学費は大学に払う、勉学を受けるための必要な費用やお金の総称を言います。そして学費といっても中にはいろんな費用が含まれています。
例えば、入学する際に払う入学金、授業を受けるために払う授業料、施設に関する使用料や維持費(また施設充実費や教育充実費としている大学もあります)、さらには特に理系の大学や学部では実験実習費を予め徴収する大学もありますね。
つまり学費といっても、中身はいろいろです。また大学によって中身がちょっと変わる可能性もあることは押さえておくべきポイントですね。
学費の返還は言っていいのか?
学費といっても中身は色々あります。例えば大学が入学手続き以降に一切何もしないのであれば、支払ったお金に対して何もしていないので、学費(つまり全部)を返還しろと言ってもいいのではないかと思います。
ただすでにオンライン授業や遠隔授業をやっている場合は、施設、例えば教室や図書館はつかっていないし、施設使用料の一部は返還することはできるかもしれません。
ただ施設もいつでも使えるように清掃や保守などの維持費がかかっていることは忘れてはいけません。それを考えると全額返還ではなく、一部返還を求めるのが妥当だと感じます。
学費返還はどこで言えばいいのか?
大学には国立大学、公立大学、私立大学、株式会社の大学があります。(そもそも株式会社の大学は殆どないのと、営利目的なので今回の記事からは除外しています)
国立大学だと大学にいってもお金は自由に動かせないので、学生みんなで声をあげて文部科学省にいうべきでしょう。公立大学は大学だけではなく、その母体の自治体にも言うべきです。
私立大学は大学が多すぎて、大学によって違うのでしょうが、大学だけではなく、学校法人(つまり大学をつくっている親会社)や理事会にも言うべきだと思います。
やるべきは学費返還より、補助や支援を頼んだほうが早い
パソコンは大学のものを使おうと思っていて、自宅にパソコンやプリンターがない人もいるかと思います。また経済的・金銭的に苦しい人もいるでしょう。
もしオンライン授業や遠隔授業だと、自宅に必要な機材がなくて、十分に教育を受けられない人もいるかと思います。
学費返還もいいのですが、先生や知っている職員さんに聞くと大学内で審議し、仮に一部が返還されることになっても時間がかかる、4年生以外であれば後期や次年度の学費を少し減免するといった方法も考えられるそうです。
返還は年度が終わるまでは分からない
仮に施設費や授業料が返還されるとなっても、1年間で学費を払う大学であれば、精算されるのは年度が終わるころでしょう。返還を訴えるのも大事ですが、意思決定が早そうな補助もお願いするべきです。
就実大学や明治学院大学では遠隔教育のための情報機器の取得費用等の支給がある
就実大学と就実短期大学では理事長名で「遠隔教育のための情報機器の取得費用等の支給について」が公表されています。そこには全員に3万円を補助するそうです。
また明治学院大学でも学生に一律5万円の支給を発表しています。
大学は保守的な組織と指導教官が言っていました。ただ他の大学がやっていると真似して動くそうです。
そこでまずは厳しい現実があれば、遠隔授業やオンライン授業をきちんと受けらない現状を大学に言いましょう。神戸大学ではWifiルーターを貸してくれるそうですし、パソコンの貸出もしてくれる大学もあります。また親が仕事がなく学費を払えないようであれば、緊急の学費減免もあります。
みんなで声をあげることも大切ですが、問題が個人単位で切実にあるのであればすぐに大学に連絡をしてみましょう。